最強の思考法「トゥールミンロジック」とは? | KASAIコーチの公式サイト

最強の思考法「トゥールミンロジック」とは?

私達を思考停止に強烈に縛り付ける学校の暗記教育や、企業の前例主義。
カーネギーメロン大学博士で、人工知能の父・ロジャー・シャンクの元、人工知能を研究した苫米地博士が、そうした思考停止から脱する方法として、挙げているのが、並列思考です。
並列思考ができると、抽象度が上がり、ヒルクライミングする脳になることができます。

読書や仕事をしていて、ある情報と情報が繋がることがありますが、これは無意識によるバックグラウンドプロセッシングにより、並列処理を行った証拠です。
無意識により、並列処理ができるようになると、生産性が革新的に向上し、現状を抜け出すことができます。

そして、この無意識による並列処理を行うコツは、

  1. 問題意識を常に持ち続ける
  2. 抽象度を高くする
  3. 徹底的にトゥールミンロジックで考える癖を付けること

の3点です。

我々が、自分たちを利用しようとする人々にいいようにされないためには、こうして徹底的に思考力を磨いていく必要があります。
この思考力というのは、単に与えられた仕事をこなすためだけの効率的な奴隷になるためのものではありません。
そうではなくて、自分のゴールを実現させるための強力なツールとして、思考力を使おうというのです。
そして、この思考力を訓練する世界最先端の方法が、トゥールミンロジックです。

最強の思考法「トゥールミンロジック」

我々のほとんどの思考は言語によって成り立っています。
したがって、この思考の元でもある言語を無駄なく適切に動かすことにより、思考を高めていくことができるというわけです。
トゥールミンロジックとは、ディベートに用いられている論理構築の方法論で、以下の「データ」「ワラント」「クレーム」の3つによって成り立っています。

  • データ:主張を裏付ける事実
  • ワラント:論証の根拠のこと
  • クレーム:主張のこと

たとえば、「一人暮らしの人はこの青汁を買った方がいいですよ」という主張があったとします。
主張を裏付けるデータとしては、「この青汁は、血液をサラサラにする効果がある」データがあります。
でも、「血液がサラサラになる」だけでは、主張を裏付ける根拠=ワラントが足りません。
そこへ、「ひとり暮らしの人は、炭水化物や肉食に偏りがちで、悪玉コレステロール(LDL)により高脂血症になりやすい。高脂血症になると、動脈が固くなり、硬化症が進行すると、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、狭心症といった疾患に繋がる。この青汁は、悪玉コレステロール(LDL)を減らす効果がある。」といったワラントを用意すると、

  • データ:青汁は血液をサラサラにする
  • ワラント:一人暮らしの人は、血液がサラサラでない
  • クレーム:一人暮らしの人は、青汁を買った方がいい

というロジックが成り立ちます。
特に、重要なのは、データとワラントです。
データとワラントを常に集める癖付けをすることにより、「○○は常識だ」「○○は正しい」「○○はノーマル」といった「クレーム」を疑い、他人に安易に洗脳されることなく、思考することができるようになります。

トゥールミンロジックが特に有効なのは、情報収集の際です。
仕事をしたり、文章を書いたりする際には、データの収集が必要になります。
クレームのために、データを徹底的に集め、ワラントを明確にするようにしていると、クレームが周囲にとっての非常識・ノットノーマルであっても、ノーマルにしていくことができます
主張する時だけでなく、準備、日頃の思考をトゥールミンロジックでしていくことにより、常識・ノーマルを疑い、思考停止状態から脱して、自分のコンフォートゾーンを広げていけます。

より、広範囲に継続的に、再現性高くする好循環を起こしていくためにも、トゥールミンロジックを目先の仕事だけでなく、抽象度の高い現状の外側のゴールの配下にあるすべてのものに適用しましょう。
どうしても、現状から抜け出れないという状況でも、現状の外側の非常識なゴールを設定して、データとワラントを積み重ねていくことによって、無意識による並列処理ができるようになります。
たとえば、休みの日に仕事のアイデアが思いついたり、仕事中に新しいチャレンジのアイデアが思いついたりすることが、日常茶飯事になります。
データの大量収集がなければ、トゥールミンロジックの効果が目に見えて現れませんが、データを大量に収集して、ワラントに基づいたクレームを行う癖付けをしていくことにより、現状の外側のゴールにコンフォートゾーンが移行していくのが実感されていきます。

トゥールミンロジックによりブレイクスルーした私の体験談

トゥールミンロジックは、データを大量に収集する時に、効果を発揮します。
私がトゥールミンロジックでブレイクスルーしたと感じたのは、大量なデータを収集して、資料作りをしたり、提案内容をまとめたりした時です。
アウトプットありきで、情報収集するのですが、

  • 1日など時間の制約を設ける
  • アウトプットの品質は落とさず、時間の制約も変えず、情報収集の量を増やしていく

ということをしていくことにより、アウトプットの品質を劇的に上げることができました。
このアウトプットの品質を維持するというのが重要で、アウトプットの品質を維持したまま情報収集の量を上げ、さらに時間を短くすることにより、さらにアウトプットの品質が向上するという体験もしました。
トゥールミンロジックを徹底することにより、時間当たりの効率は、当初とは比べ物にならないほど上がっており、やっている作業や思考のスピードは10倍〜20倍に向上しました。
結果的に売上・年収も上がりましたが、何より使える時間が莫大に増えました。

トゥールミンロジックにより、主張する内容はとてもシンプルです。
一つのゲシュタルトを提示するような感覚で、言いたいことは一つ、伝えたいメッセージも究極的には一つです。
しかし、その中に含まれているデータの粒は無数にあり、そのデータがあらゆる角度からワラントでクレームに結びついているようなイメージです。

重要なのは、このトゥールミンロジックの作業を、一つの仕事だけに終わらせないというものです。
抽象度を上げて、問題意識を持って、常に、データ/ワラント/クレームのセットで考えて、ロジックの粒を作っていく癖付けをしていくと、複数の仕事・プロジェクトがバックグラウンドプロセッシングで並列的に行えるようになって、日頃から新しいアイデアや解決法が浮かんだり、情報の関連付けが起こって、新しい発見が起こり続けるようになります。

並列処理を使えるようにする

思考停止から抜け出る、現状から抜け出るには、

  1. 問題意識を常に持ち続ける
  2. 抽象度を高くする
  3. 徹底的にトゥールミンロジックで考える癖を付けること

の3点がポイントです。
仕事をしていても、家族と過ごしている時でも、お風呂に入っている時でも、無意識が常に有効に働いている必要があります。
そのために、問題意識を持って、抽象度を高くしておきます。
そして、あなたの目の前の仕事で、大量にデータを集めてみてください。
労働時間を増やす必要はなく、データの量を増やします。
データの量を増やして、仕事の品質を保ちます。
そして、それが上手くいったら、労働時間を減らすようにしてみます。

クレーム=アウトプットに対して、大量にデータが入るので、アウトプットとデータを繋ぐワラントが作りづらい状況ができます。
しかしアウトプットの品質を一定に保とうとすると、強制的にワラントを作り上げるようにあなたの脳が働いてくれます。
日々の仕事でトゥールミンロジックの訓練になります。
データの量を増やしてください、その次に時間を削ります。

そうしたら、次は現状の外側のゴールの配下のものに対して、同じようにデータを大量に入れてみてください。
そうすると、無意識による並列脳が動き出します。