【秘術】「問題意識」が無意識を働かせる | KASAIコーチの公式サイト

【秘術】「問題意識」が無意識を働かせる

コーチング用語を並べてみると、

  • ゴール設定:志しを設定すること
  • エフィカシー:ゴールを達成できるという自己評価、自信
  • 抽象度:視点や次元の高さ、低さ

となりますが、こういった一つひとつの単語にとらわれていては、実は人生を変えていくことはできません。

ブレイクスルーさせるポイントは、「自分で考える力」です。

身も蓋もないのですが、アファーメーションを1,000回繰り返しても、書籍を100冊読んでも、自分で考える力を身に着けないと、なかなか変われません。

私が、学生時代にサッカーをしている時に、まったく練習にこなかった不良少年が、たまたま試合に出て、シュートを決めてしまうことがありました。
また、俳優の市川隼人さん主演の『神様のパズル(TOEI COMPANY,LTD.)』では、ぜんぜん学のない熱血・綿貫(わたぬき)青年が、壁にぶつかって七転八倒しながらも、難題をクリアしていくシーンが出てきます。

こうした一見、真面目に勉强している人からすると我流とも思える人が思わぬパワーを持つことがあるのは、その人のエフィカシー=自信の持つ力という説明もできます。
エフィカシーが高いので、既存の枠にとらわれずに、自分で考え、道を切り開いていくことができます。
しかし、社会における価値が、情報空間に移っている現代で、気合いを入れろ、自信を付けろといってもなかなか難しいし、それだけでは太刀打ちできません。

そこでキーワードとなるのが、「無意識」です。
無意識を味方に付けて、単なる知識を、知識で終わらせず、現状をぶちこわす秘訣を紹介します。

「問題意識」が無意識を働かせる

本を読んでも、人から良い話を聞いても、なかなか変わらないのは、情報をそのまま情報として頭にストックして、そのまま眠らせてしまっているためです。
別の言い方をすると、シリアル思考になってしまっているということが言えます。
シリアル思考というのは、順々にひとつのことを終わらせてから、作業・タスク処理をすることです。
シリアル思考になると、

  • 本を読む
  • 「いい話を聞いた」
  • 博士のyoutubeでも見るか

というような感じで、情報収集が自己目的化してしまいがちです。
トゥールミンロジックのデータ・ワラント・クレームでいうと、

  • クレーム⇒停止
  • ワラント⇒停止
  • データ⇒ストックされているけど、眠ったまま

という状態になってしまいます。
しかし、コーチング用語の「ゴール」「エフィカシー」「抽象度」といった単語の概念だけをバラバラに理解しても意味がないように、情報は関連付けをして初めて意味を持ちます。

つまり、本を読んでいる時も、博士のYoutubeを見ている時も、仕事をしている時も、家族と話している時も、情報を関連付けるから、収集したデータを活かせるわけです。

ボクシングの元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高さんは、連続防衛達成13回とすごい結果を持っていますが、意外と練習試合では負けることもあったようです。
「練習ももちろん重要だけど、練習はあくまで試合に勝つためのものだ、パーツ/部分を自己目的化したらダメだ」という考えがあったのだと思います。
書籍や有益な情報も、実生活に反映して、初めて意味があり、トゥールミンロジックでいうところの、データそのものには価値がありません。
情報は、その他のものと関連付けて初めて意味を持ちます。
情報を関連付けるには、情報を得ながら、無意識で他の情報と関連付けていく必要があります。
「無意識で他の情報と関連付けるなんてできるのか」と思われるかもしれませんが、問題意識(テーマ)を持って情報収集すると、誰でも無意識を働かせられます。

コーチングの考え方の一つとして、「ゴールが先、方法は後」というものがあります。
具体的な方法が分からなくても、ゴールを設定することで、無意識が、ゴールを達成するための手段を探し出してくれるということです。

「ゴールが先、方法は後」というのは情報収集にも当てはまります。
問題意識(テーマ)を持って、情報収集している際に、無意識が働き、課題と関連する別の情報を探し出して関連付けてくれるわけです。

問題意識により無意識領域を拡大させた私の経験

私は、以前、とある業界の市場調査(マーケティングリサーチ)の仕事をしていました。
大量にエクセル処理をして、データをまとめる仕事です。
独立しようという漠然としたゴールができたのものこの時期ですが、仕事で評価されることが多くなったものこの時期でした。

仕事以外にもやりたいことが非常に多かったので、とにかく社内の評価が何で決まるのかというところから考えました。
社内の評価は、上司との関係もあったのですが、プレゼンテーションによって決まっていました。
市場調査なので、切り口を変えれば無数にデータは作れるのですが、報告を受けた相手がどのようにその報告を利用するのかという点から、伝えるメッセージ(アウトプット)を何にするかを先に考えました。
そして、そのメッセージに必要なデータを集めるようにしました。

つまり、

  • 独立したい
  • 自分のアイデアを社内に通したい
  • 社内の評価も欲しい

と、今の現状に問題意識を持ち、アウトプットから逆算していくことにしました。
その結果、提案内容に、

  • 調査結果
  • 日頃のニュース
  • 講演会で仕入れた内容
  • 自分が経験した内容

も併せて盛り込むことができ、提案内容のクオリティが上り、社内や同僚からの評価も上りました。
無意識がしっかり働いて、何をしている時も、提案に結びつけるための情報を収集してくれているような感覚がありました。
単なるデータ収集で終わらなかったのは、問題意識を持つことによる成果と言えます。

問題意識を持つと無意識が働く

苫米地博士の書籍やコーチングの理論は、一見すると非常にシンプルです。
でも、その理論は、1980年代の人工知能の研究をベースとしたもので、ゴール設定一つとっても、「こうしたら成功しました」式の方法論を包摂するノウハウになっていて、誰にでも使える強烈なツールです。
しかし、学校の暗記科目のように、この理論を単なる情報として捉えるだけでは、残念ながら効果がでません。

まず、今の現状に問題意識を持ちます。
常に、情報ありきではなく、問題意識(テーマ)ありきです。
具志堅用高さんの例でいうと、どうやったら勝てるのかという問題意識を持っての練習です。
現状に問題意識を持ち、情報収集をします。
すると、無意識が問題を解決するための情報を見つけてくれたり、問題を解決するための理論の使い方を教えてくれます。

もし、問題意識自体が曖昧なら、

  • 自分の現状は、何が問題なんだろうと考え続ける
  • 問題を見つけるにはどうしたらいいんだろう
  • とりあえず仮でもいいから問題を設定してから考えようか

と頭を働かせていきます。
いきなり、問題意識がないからと焦る必要はぜんぜんありません。
力んで意思でなんとかしようとすると、無意識が働きません。
それよりも、問題意識」というキーワードを頭に入れて、本を読んだり、仕事をしたり、家族と過ごしたりします。
問題意識をクリアにするための方法を、無意識に探させます。

同じ情報収集をするということでも、「問題意識をクリアにしたい」というテーマを持つことにより、無意識が働き、問題意識をクリアにするための情報収集をしてくれるようになります。